群をなし、さまざまな深度を回遊するサケを狙うサーモンフィッシングの秘訣は、正確な棚取りにあります。そのため、カナダ・BC州ではダウンリガーを使用してのトローリングが一般的、且つ効果的なサケの釣り方と言えます。
ダウンリガーは、直径1ミリ程のステンレス製ケーブルの先に取り付けた5〜6kgのオモリを、上げたり下げたりするウインチの役目をします。オモリの近くに取り付けられたリリース
クリップ(洗濯バサミのようなもの)に釣り竿からの仕掛けを取り付け、サーモンの遊泳層(9メートル〜90メートル)にルアー、もしくはベイトを送り込み、ゆっくりと移動しながらポイントを探る、という画期的なトローリング方法です。

リリース クリップに装着されている釣り糸は、サーモンのアタリがあると、その抵抗(引き)により自動的にリリースされ、オモリなしの状態で、魚とのファイトを楽しむことが出来ます。この釣法はカナダのサーモン専門漁師の技法から発達したもので、その効果は絶大です。
使用するエサは生きたニシン、冷凍二シン、カタクチイワシ。ルアーはタコベイト、スプーン、プラグなどを、場所や時期によりフラッシャー(集魚板)と組み合わせて使用します。
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ロッド |
10.5フィート、ムーチングロッド(3.20m胴調子のフライロッドのようなアクション) |
リール |
シングルアクションリール(黒鯛の落とし込み用リール、フライリールに似た形態、直径13cm) |
ライン |
20〜30ポンドテスト、250〜300m(約7〜9号) |
フック |
オクトパスフック、2/0〜5/0(伊勢尼のような針、環付)
返しのない針の使用が義務付けられています |
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